TV以外の作品

小説

講談社キャラクター文庫で、「小説仮面ライダー」のシリーズが出版されました。
出版されたのが2013年7月。TV放送後すでに6年が経過し、私も電王熱が落ち着いて半ば忘れかけてた頃、このシリーズを知りました。冗談かと思いました(笑)
迷ったあげく、以下の2冊を買ってしまいました。

◆「小説 仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬」
白倉 伸一郎 著

著者の白倉伸一郎さんはファンならよくご存じ、電王シリーズのプロデューサーです。
今は東映の取締役にまでなってらっしゃいますが…
著者名を聞いて正直不安でした。なんで脚本家の小林靖子さんじゃないのかなぁ…と。
やっぱり物書きじゃないですもんね。

でも懐かしさのあまり、やはり手に取ってしまいました。
読んでみてさらに懐かしさに浸り…
「電王だ!電王の世界だ~!」と…
終了後そのまま年月がたって、少し大人になった彼らが2013年の東京で活躍しているのです。

ただTV&映画シリーズとは少々設定が違います。
・モモタロスたちイマジンはデンライナー内でも現実世界でも実体化しておらず、常に良太郎の中に潜んでいる(イマジン同士の会話も良太郎の脳内でされている)
・ハナも良太郎も大人の姿のまま
なぜこんな設定で描かれたのか…作者にぜひ聞いてみたいところですが、あとがきも何もないので残念。
ただ、推測はできます。おそらく私が(そして多くのファンが)「こうあるべきだったのでは」と思った形にしたのではないでしょうか。
電王は企画当初、主人公が多重人格で、各人格=各フォームという設定がありました。放送コード的にできなかったので、憑依という形になったそうです
ハナ役の降板も良太郎の小型化(笑)もおよそ想定外だったはずで、プロデューサーとしては悔しい思いをしたことでしょう。
だから、小説という場を借りて本来の姿(?)を再現してみたかったのかもしれません。

作品的には心配するほどひどい文章でもなく、構成も基本を押さえてる感じで、無理なく読めました。
各イマジンの描き分けもできているし、それぞれ見せ場もある。変身後の戦闘シーンもちゃんと書かれてるし(変な擬音語とか使わずに書かれてるところがすばらしい!)、最後はデンライナーの電車戦まで!
良太郎たちメインキャストは、TVシリーズよりもかなり大人っぽくなった…というか、賢くなった(笑)というか…小難しい会話もこなしてるので、多少違和感がありますが、これは作者が東大卒だから仕方ないかも(^_^;)
電王ならではのタイムパラドックスを説明するところがややこしくて、一度読んだだけでは理解があやふやなのですが、それでも楽しめてしまうのが…電王らしさかな、と(苦笑)
実際、筋がちゃんと通ってるのかどうかも怪しいのですが、プロの作家ではない方がこれだけ書ければいい方じゃないでしょうか。

全体の印象としては、なんというか…TVとは微妙に違うんだけどやっぱり電王らしい…よくできた二次創作…良質な同人誌…と言ったら失礼かな。
一部設定に説明不足の点があり、TVシリーズを見たことがない人には分かりにくいのですが、元々ファンの方にはおすすめです♪


◆「小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 ~レンズの中の箱庭~」
上と同様、小説仮面ライダーのシリーズの一冊。
ディケイドの欄でも書いたように、電王とは相性が良くて(?)、TVシリーズと映画ですでに2度、コラボしていますね。
ご存じのとおり、ディケイドは他のライダーの世界をパラレルワールドとして巡るのですが、TVシリーズと違い、この小説に出てくる各世界(電王・クウガ・カブトの3つだけです)は、オリジナルの設定に沿っています。逆に、ディケイドの設定が、TVとはかなり違います。ここでは詳しく取り上げませんが(気になる方は各種レビューを検索してください…)、電王に関して言えば…

・登場するキャラは良太郎と4人のイマジンのみ。
・イマジン同士の呼び方が間違っている。キャラクターも、微妙に違う?
・デンライナー内の描写はなし。電車戦もなし。
・戦闘シーンの描き方がいまいち…

…など、TVシリーズをよく知るファンが見ると、何だか変なところがあります。
まだディケイドTVシリーズ中の「電王の世界」の方が、らしかったかも。
白倉さんの書いた小説の方が、やはり確実に電王らしいと思いますが、そこそこ楽しめますので、興味のある方は、本屋さんで立ち読みしてみてはいかがでしょうか。

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